『かぐや様は告らせたい』くすぐりすごろく【くすぐり小説①】

かぐや様は告らせたい

かぐや様は告らせたい【くすぐり小説】

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放課後先生とお話があったので、いつもより少し遅れて生徒会室のドアを開ける。

「すみません、遅れました」

「おぉ、四宮。全然構わん。学校行事もほとんど終わってやることは特にないしな」

会長がいつもの席からそう返事をしてきた。

「あれ、会長と伊井野さんだけですか?石上くんや藤原さんはいらっしゃらないのですか?」

生徒会室には普段私含めて5人いるのだけど、今日は会長と伊井野さんしかいなかった。

「石上は応援団のメンバーと何か集まりがあるとかで、伊井野はテーブルゲーム部の方に行ったぞ。特に生徒会の仕事もないから俺が承諾した」

「そうだったんですね。確かに学校行事が終わるとやることがあまりないですからね」

私はいつも通り紅茶を入れてソファに座る。

すると、長机の端の方に見慣れない折り畳まれた本のようなものと箱があることに気づいた。

「伊井野さん、それはなんでしょうか?」

「これですか?さっき藤原さんが部活に行く時に忘れていったものです。ボードゲームっぽいですけど」

「へぇ、ボードゲームを自作しているんですねぇ。えぇと、ティ、ティクルすごろく?」

「ティクルってどういう意味でしたっけ。見覚えがあるような、ないような」

英語が話せる私も覚えていない「tickle」という単語であり、入学時から学年1位をキープする秀才の伊井野さんも意味を知らないらしい。

「藤原さんが私が知らない単語を使っているというのは何だか癪ね。皆さん退屈なのでしたらこのすごろくで一度遊んでみませんか?」

「まぁ、やることないので私はやってもいいですけど。会長はどうしますか?」

「すごろくか。所詮子どもの遊戯だろうが、藤原が作ったゲームがどんなものか試しに遊んでやるか」

偉そうにしながらもワクワクした表情で、会長席から立ち上がり私たちのいるソファへと移動してきた。

会長ったら、素直じゃないとこが可愛いわね。

私もこういった遊戯をほとんどやったことがないので結構楽しみ。

けど、せっかくゲームをするなら…

「皆さん、せっかくですので何か賭け事でもしませんか?」

「賭博はダメですよ、四宮先輩」

ルールに厳しい伊井野さんが注意してくる。

「別にお金はかけませんよ。例えば”ビリになった人は1位の人の言うこと何でも1つ聞く”とか」

「ふっふっふ。燃えるな。勝負事は緊張感がないと本気になれんからな」

私と勝負事となると会長はいつもノってくるので、楽々勝負に持ち込むことができた。

私が1位になった時に言うことはまだ考えていないけど、何か会長の気持ちを聞き出せるような質問をしようかな。

これはすごろくをしながら考えるとして、私が1位。会長をビリに追い込まないとな。

「まぁ、会長がいいなら私もいいですけど。やらしい命令は私受け付けませんからね」

伊井野さんが会長に向かって釘を刺す。

「当たり前だろ。伊井野は俺に抱く誤解が多いような気がするな…それで、そのすごろくってどんなものなんだ?」

「確かに、中身はまだ確認していませんでしたね」

女子特有の丸文字で『tickleすごろく』と書かれた表紙をめくると、たくさんのマスが用意されてあり、各マスには指示内容が書いてあった。

「結構作り込んであるんだな。おっ、ここにルールが書いてあるぞ」

ルール:

  1. 指示内容を達成できなかった場合2マス戻る(戻った先の指示内容は実施不要)
  2. 受けマス:声を出すのはOK。責めの妨害をしてしまったら失敗
  3. 責めマス:妨害させればOK。耐え切られてしまったら失敗

「ルールは2つだけのようですね。2と3つ目のルールがよく分からないのですけど、マスにはどんな指示内容があるのでしょ……え!?こちょこちょ!?このマスも、このマスも!!」

各マスに書かれた内容を確認していくとどのマスにも『何秒どこどこをこちょこちょして笑わせる』『何秒のこちょこちょに耐える』など、こちょこちょばかりの指示が書いてあった。

「あっ、思い出しました!あんまり使わないので思い出せなかったんですけどtickleってくすぐるって意味でした!」

確かに、そんな英単語を使う機会はないわね。

ちょっと待って…

じゃあこちょこちょに耐えられなかったら2マス戻されるってことよね?

わ、私、ゴールできないわよ!!こちょこちょは本当に耐えられないの…

「こ、こんなゲームやっぱり止めましょう!」

「四宮からやろうって言い出したんだろう?サレンダーということでいいのか?」

「そうですけど…いえ!やる前から降参なんてするわけにはいきません!」

会長がもし1位になったら私に無理な命令をしてくる可能性が高い。

だからそれだけは絶対に防がなくては。

くすぐりすごろく開始

すごろくと一緒に置いてあった箱からコマとくすぐりに使うであろう道具を机に並べ、準備が完了した。

「さぁ、それぞれのコマと順番も決まったし。早速やっていくか」

じゃんけんをした結果、伊井野さん・私・会長の順番でやっていくことになった。

「では、私からですね。じゃあ振ります」

伊井野さんかが6面のサイコロをコロっと転がす。

出た目は3。

「1,2,3っと。ここは、『右隣の人から羽根で耳を5秒こちょこちょされる』らしいです」

「ほう。これは受けマスのようだな。つまり俺がこの羽根でこちょこちょすれば良いと」

伊井野さんの右隣に座る会長が小さい羽を持ち、私は準備周到に箱に入っていたタイマーをとり5秒にセットする。

「では、私が測りますね」

「はい、よろしくお願いします。これくらいなら、耐えられると思いますけど…」

と言いつつ、伊井野さんは少し身体を縮こませて不安そうにしている。

もしかして、伊井野さんもこちょこちょ弱いのかしら?

私が1位になるのは正直厳しいけど、伊井野さんがビリになってくれれば!

「では、始めますね。5秒、スタート!」

タイマーのピッという音が鳴らすと、会長が伊井野さんも耳を羽根で優しくこちょこちょし始める。

「あっ、んっ、ああっ、うぅうう..」

声だけを聞いていたら何かやらしいことをしているような、甘い声が漏れてしまっている。

ただ、ルール上責める人を妨害しなければOK。

伊井野さんは声を漏らしながらも5秒間手は膝の上に置いたまま耐えきり、指示内容をクリアした。

「まぁこれくらいは耐えられて当然だろう。序盤は簡単な指示内容になっているらしい。じゃあ、次は四宮の番だな」

「はい。では、いきますね」

サイコロを振り、出た目は4。

よしっ、伊井野さんよりリード!

コマを4マス進める。

「このマスは、『両側から猫じゃらしで5秒こちょこちょされる』とのことですね」

「これのことだな」「ですね」

会長と伊井野さんが猫のおもちゃ用と思われる先端にホワホワがついた棒を手に取り、ホワホワ部分の触り心地を確かめている。

「これは、部位の指定はないんだな」

「そのようですね。つまり自由ってことで良いんでしょう」

2人は淡々と準備を進めていく。

「もう両側から責められるくらいレベルアップするの!?これもっと後半にあるべき内容じゃない?」

2人がかりでそんなホワホワでくすぐられて、私耐えられるかしら…

「両側からといっても、たかがこんなホワホワでだぞ?四宮、始める前も思ったが、くすぐりにはかなり弱いのか?」

会長が勝利を確信したような表情で見下ろしてくる。

「そっ、そんなわけないじゃないっ!さぁ、早く終わらせましょ?はい、じゃあ始めるわね。よーいどん!」

私はこちょこちょされる時間を少しでも減らしてやろうと、自らスタートボタンを押してカウントを始める。

「おいっ!卑怯な!おらっ!こちょこちょーー」

「私もっ!」

すぐ反応してきた会長は肌が見えている首を、そして伊井野さんはさっきの仕返しなのか耳をホワホワでこちょこちょしてきた。

「ひっ!うぅ、ああん、くぅすぐった…」

今、3秒くらいは経ったはず。

あとたった2秒でクリアよ!がんばれ私!!

目を瞑って自分を鼓舞していると首への焦ったい刺激が消えた。

直後、細い何かで脇腹を突つかれる。

「きゃっ!!」

反射的に脇腹を突いてきた物を掴んでしまった。

それと同時にタイマーが鳴り響く。

私が掴んだものを見ると、会長が猫じゃらしのホワホワ部分の持ち手の部分で突いてきていたことが分かった。

「これは反則なのでは!?」

「『猫じゃらしでこちょこちょされる』とあっただけで、このホワホワでとは記載がなかったから問題ないだろう?」

会長のこのニヤッとした表情。

やられた、完全に私を陥れようとしてきている。

「そうですね。指示内容から逸脱しているとは思えません。なので四宮先輩は2マス戻ってください」

父親が高等裁判所裁判官である伊井野さんが審議を下す。

「よくも嵌めてくれたわね…」

確かに客観的に判断したら違反ではないと認め、私はコマを2マス戻し、伊井野さんの1つ前に位置することになってしまった。

まだ序盤、まだこれから挽回する機会はたくさんある。

「よしっ、次は俺の番だな。出ろ、6!」

出た目は5。

悪くはないか、と呟きながら会長はコマを進める。

「『右隣の人を10秒羽根と猫じゃらしでくすぐる』。責めマスか。てことは、四宮をくすぐればいいのか」

「え!?私を!?」

そうだ、受けマスと責めマスがあるんだったわね…

「では、準備はいいですか?部位の指定はないので、四宮さんは頭の後ろで手を組んでください」

今回参加しない伊井野さんがタイマーを10秒にセットしつつ、ルールを定めてくる。

頭の後ろ…てことは、腋もガラ空きってこと!?

ちょっと、こんなの耐えられる人いるの??

「おう。じゃあいくぞ?四宮」

「えぇ、どうぞ…」

会長は羽根は普通に持っているけど、猫じゃらしはすでに持ち手をこちら側に向けてきている。

「では、はじめ!」

伊井野さんの合図で会長がすぐさま迫ってきて、羽根で頬を、猫じゃらしの持ち手で腋をツンツンしてきた。

「もぉ、ツンツンやめてぇぇ!!あぁ、う…あはんっ!あ、あはは!こんなの無理よぉおお!」

身体をよじって少しでもくすぐったさから逃れられればと試みたけど、会長は執拗に腋を追いかけてツンツンしてきて、予想通り耐えきれず手をおろして腋を閉じてしまった。

「よし、これは妨害だな。よしっ!俺が1番リード!」

5を出した会長がその位置を勝ち取り、1周目は会長にリードされてしまった。

「四宮先輩が弱すぎるせいでリードされちゃったじゃないですか。2マス戻してくれれば接戦だったのに」

伊井野さんが不満を漏らしてくるけど、私はこの後のすごろくに不安しかなく何も反論できない。

まだ序盤の序盤。

終盤の方のマスをチラッと見てみるも、耐えられるはずのない内容ばかりが並んでいた。

どうか責めマスばかり止まりますように…

「じゃあ、次は私ですね。えいっ」

伊井野さんの手のひらから転がっていったサイコロの目は4。

う、なかなか進んでいっちゃったな。

「えーと、このマスは『背中にかかれたひらがなを当てる(責め:左隣・書き順自由)』です」

「私が書き順を無視してひらがなを書けばいいのね?さて、何にしようかしら」

「書き順が自由って結構難しそうですね。簡単なのでお願いしますよ?」

「えぇ、安心して。いくわよ?」

もちろん、画数が多いものをめちゃめちゃの書き順で書いてあげるつもりよ。

何にしようかしら…あっ、これなら分からないんじゃ?

私は伊井野ちゃんの背中に、『を』を本来2画目の部分から書き始め、さらに大きく書くことでよりなぞられるくすぐったさを長時間与えていく。

「んっ、あっ、え、なに、あんっ!え、終わりですか?」

「えぇ。ちゃんと書いたわよ」

「こんなひらがなあります!?えーーーーー、『わ』ですか?」

「はい残念。正解は『を』よ」

「うっわ…これ書き順変えられたら絶対分かんないですよ!」

「ルールには従わないとね?ほら、2マス戻りなさい」

ルール・規則に忠実な伊井野さんは大人しくコマを2マス戻す。

次は私の番。

6!と念じてからサイコロを振ると、出た目は4。

まぁ、悪い数字ではないかしらね。

コマを進め、そのマスの内容を読み上げる。

「『両側から二の腕を10秒間こちょこちょされる』え、二の腕?」

くすぐる部位としてはあんまり聞いたことがなかったので、つい読み返してしまった。

「これなら四宮でも耐えられるんじゃないか?」

会長はもう完全に私を下に見てきている気がする…

けど、確かに二の腕くらいなら耐えられるかも。

「伊井野、準備はいいか?」

「はい、OKです」

私は手を横に広げて、隣に移動してきた2人は私の二の腕に手をセットする。

「よし、10秒な。はじめ!」

会長がタイマーを開始すると、すぐにタイマーをソファに投げ捨て二の腕をこちょこちょしてきて、伊井野さんも合図と同時に指をモゾモゾと動かしてきた。

「あっ、腕、意外にくすぐっ…く…うぅぅ!あはっ!や、や、やめて…あはは!」

二の腕ってこんなにくすぐったいもんなんだ…

けど、ギリギリ手は下ろさずにいられるかも…?

手に必死に力を入れて耐えていると、会長の手が段々腋の方へと近づいてくる。

「ちょっと、そっちは、あははは!こないでぇぇ!!!」

腋に迫りくるくすぐったさへの恐怖心で、会長を突き飛ばしてしまった。

「うおっ!びっくりした…」

「ちょっと、今回腋じゃない、で…」

言っている最中で自分で気づいた。

まだ会長は腋を触ってきてはおらず、ただ自分が腋に近づいてくることに怯えてしまっただけだと。

これ以上は何も言わず、私は黙ってコマを2マス戻す。

「四宮先輩、ここまでくすぐりに弱かったんですね。私も弱いですけど、断然私より敏感みたいです」

「えぇ、認めるわ。だから、ちょっと手加減してくれません…?」

このままだと毎回2マス戻る羽目になるので、恥は承知の上でお願いしてみる。

「ダメだ」「それは許されません」

2人とも即答で却下してきた。

ダメ元で聞いてみたのだけど、一瞬にして希望を打ち消されると流石に悲しい。

「次は俺だな。よし、このまま1番にゴールしてやる」

会長はサイコロを転がすと、出た目はなんと6。

さっき出た目も大きく戻ることもなかったので、これで指示内容クリアであればゴールの半分くらいまで進むことになる。

「『両側の人からすごろくの出た目×5秒間、人差し指でくすぐられる』か。じゃあもう一回振るな」

秒数を決めるため、再度サイコロを振る会長。

これまで大きい数字だったのに、ここのきて出た目は1。

「よっし!」

「会長、サイコロなんかズルしていませんか?」

羨ましくてつい疑ってしまう。

「いや、そんな技術無いから。よしじゃあ5秒な」

余裕そうに自らタイマーをセットしている。

伊井野さんと私は会長の隣に移動し、開始の合図は会長に任せ人差し指を構える。

「来いっ!」

会長は気合いバッチリでタイマーのスタートボタンを押す。

5秒しか無いので、最初から本気で人差し指だけでこちょこちょしていく。

会長の身体に触れるのはちょっと恥ずかしいけど、そんなことを言っている場合ではない。

「う・・・くすぐりなんて余裕だと、あうっ、思ってたけど、結構、くぅ、くるな…あっ」

少し身体をクネクネさせてくすぐったそうにしていたが、5秒はかなり余裕そうに耐えられてしまった。

これ、私耐えられるかしら…

もし6を出して30秒なんてことになったら絶対耐えられないわ…

「会長、やりますね。では私の番ですね」

伊井野ちゃんの出た目は4。

「『左の人から10秒間腋をくすぐられる』え、これは、耐えられるはずが…」

何かの間違いではと読み直そうとする伊井野さんだけど、一字一句しっかり読めている。

「では、私がくすぐれば良いんですね。頑張ってちょうだい?」

ニコッと微笑んで応援の一言をかけておく。

「四宮先輩、目から光が消えてますよ…」

4という大きめの目を出されてしまったので、これ以上差をつけられるわけにはいかない。

「会長、タイマーお願いします」

「おう。じゃあ、始めるぞ。伊井野、手は頭の後ろで組むんだぞ。よーい始め!」

私は絶妙なスタートダッシュをきり10秒フルを使ってくすぐりにかかる。

腋を10秒なんて、弱いなら耐えられるわけないでしょ?

指をフルスピードで動かしてこちょこちょしていく。

「あっ、ちょっと、優しくっ!あはは!だ、だめ、もぉーーーー!!」

足をバタバタさせ、身体を捻っているがこれでは妨害しているとは言えない。

よくこれ数秒も耐えられるわね…

私だったらすでに手を下ろしてしまっているだろうな…

ここから先、私が耐えられるマスなんてあるのかしら?

てことは、私はビリになるのはいっそ良いとして、伊井野さんに1位になってもらうのが良いのでは?

私は会長を2位にして伊井野さんを1位にする作戦に切り替えることにした。

が、しかし。

「あはははは!腋はもうダメェーーーー!!!!」

こちょこちょの強さを緩めてあげようと思ったのに、我慢の限界がきたようで伊井野さんは手を下ろしてしまった。

「あとちょっと耐えなさいよ!!」

最初本気でくすぐっておいて、なんて理不尽な、と自分でも思う。

「腋は弱いんですよぉ〜〜。うぅ、2マス戻りですか…」

1位に浮上させたい伊井野さんが会長のコマとさらに差が開いてしまった。

もう私はビリでいい。てかビリ以外ありえない。

なんとしても伊井野さんを1位にしなきゃ!

「四宮の番だぞ?」

作戦を練っていてボーッとしていたのか、会長に声をかけられる。

「あ、はい。やりますね」

どうせなら、小さい目を出して軽いくすぐりだけ受けて終わりたいな。

1、1、1!!と念じながらサイコロを振る。

序盤は大きい目を祈って小さい目が出ていたのに、今度は逆。

まさかの6を出してしまった。

「お!進んでよかったな!」

会長が善意で声をかけてくれるが、私としてはちっとも嬉しくない。

6マス目までコマを進めて、文字を読み上げる。

「『両側の人から太ももを10秒間くすぐられる』。え、太もも!?」

会長に太ももを触られるってこと!?

恥ずかしいし、太ももって意外にくすぐったいのよね。

以前早坂にマッサージで太ももをモミモミされて、すごいくすぐったかった覚えが…

せめての恥ずかしさ凌ぎで、制服のワンピースの裾をグッと下げて肌の露出を減らす。

「では。10秒始めますっ!」

伊井野さんがタイマーを押し、太ももくすぐりが始まってしまった。

会長はモミモミと。伊井野さんは優しくこちょこちょとしてきて、左右違ったくすぐったさに脳がパニックになる。

「やぁああああああ!あははは!むり、むりぃぃぃぃぃ!!耐えられるわけないじゃない!こんなのぉ!!!」

くすぐったすぎて3秒程度で責めの妨害をしてしまった。

「ちょっと、四宮先輩。妨害早すぎてつまんないですよ」

「そうだな。耐える気あるのか?」

やばい、疑われている。

もう私はビリになる気満々なので、耐える気は毛頭ない。

「耐える気はありますけど、すみません、くすぐったくて…」

「追加ルールで、耐えられくても指定の秒数くすぐられることにしないか?」

会長が恐ろしいルールを追加しようとしてくる。

「うーん、私はどちらでも良いですけど」

「私は反対です。伊井野さん、あなたくすぐりに弱いなら反対ではないの?」

「まぁ、そうとも思ったんですけど、四宮さんにすぐ阻止されてつまらないなぁと思いまして。やっぱり賛成にします」

「伊井野、よく言った!生徒会たる者、最後までやり切る精神は重要だ。というわけで、四宮には残り7秒しっかり受け切ってもらうぞ」

多数決で追加ルールが決定してしまったようだ。

「そんな…」

「副会長だろう?意地を見せるんだ四宮!」

会長、応援してるふりして絶対私をくすぐりたいだけだ…

けど多数決で決まってしまってはどうしようもない。

「はいはい、分かりました。けど私動いちゃいますよ?」

「じゃあ俺が抑えているから、伊井野がくすぐってくれ」

「かしこまりました」

会長が身を寄せてきて、後ろから羽交い締めにしてきた。

え、これって抱きつかれているのと同じなのでは!?

「じゃあ7秒頑張ってくださいね。スタートです!」


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