憧れの有馬かなちゃんをくすぐれる!?【推しの子くすぐり小説③】

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アクアくんとプレイした後

今日、アクアくんとネットカフェでイチャイチャしながらくすぐりっこをしてきた。

ビジネスカップルだったから本当の心の距離は遠い気がしていたけれど、今日のことがあってかなり親密な関係になれた気がする。

アクアくんとイチャイチャできたのも嬉しかったし、それにくすぐったりくすぐられたりするのは意外に嫌じゃないと感じた。

幼い頃はくすぐったがりなのを面白がられてよくくすぐられて本当にやめてほしい思っていたが、親しい人とのくすぐりあいは何だか楽しく感じた。

最初アクアくんから聞いた時は「くすぐりが好き?」と少し不思議だった。

けど、これにハマる人がいるのも今では納得できる。

くすぐり好きな人って、世の中にどれだけいるんだろうか。

そう思い、お風呂を出て翌日の台本チェックなどやることを片付けてからくすぐりについて調べてみる。

「へぇ〜〜、くすぐりフェチの人って結構たくさんいるんだな」

くすぐり好きの人のブログやSNSアカウントがたくさんあり、フェチ人口が意外に多いことを知る。

どうやら、くすぐりフェチの人にも趣向は様々らしい。

くすぐるのが好き・くすぐられるのが好き・苦しくさせる、されるのが好き・イチャイチャしながらが好き・拘束の有無・くすぐるための道具の有無・複数人でくすぐる・同性同士などなど、挙げるとキリがない。

今日したプレイはイチャイチャ要素が強かった。

好きな人とイチャイチャしながらのくすぐりプレイはすごい幸せな時間だった。

けど、他のくすぐりにも興味があるな…

同性同士でってのも楽しそう。アクアくん以外の男性と身体を触り合うのはなんか嫌だし…

アクアくんとは今日よりもイチャイチャしたプレイをしてみたいし、女の子をくすぐってみたい気持ちもある。

女の子をくすぐるなら、やっぱり憧れのかなちゃんが良いかなぁ。

どんな反応するんだろう。

感情のコントロールは上手いだろうから我慢できる可能性も高いよね。

まぁ、こんなこと考えてもそんな機会あるはずないから意味ないか。

それに何より、今週末またアクアくんと遊ぶ約束ができたし楽しみで仕方がない。

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約束のプレイの日だったが…?

先日くすぐりプレイをした後にすぐ次のプレイを週末に決めて、ついにその日がやってきた。

たった数日しか経っていないけど、この日が楽しみすぎて待ち遠しくてたまらなかった。

ここ数日の晩どこでプレイをしようか話した結果、なんと今日は偶然にも家族が全員外出しているため私の家に来てくれることになった。

まさか、アクアくんを家に呼んでくすぐるプレイができるとは…

最寄駅で待ち合わせになっていて今着いたところだ。

楽しみすぎて15分も早く着いてしまい、そんな自分に少し呆れながらもアクアくんを待つ。

待つこと1,2分しか経過していないのだが、帽子を被ってスウェット・Tシャツという平凡なを着ていても周りとオーラが異なる人物が改札から出てくる。

「あかね、早いな」

「う、うん。今着いたとこ。アクアくんも早いじゃん、ふふ、なんでかなぁ〜」

アクアくんも楽しみで早く来てくれたのかなと思うとすごい嬉しい。

「一応男が先に着いてるのが常識かと思ってな」

私のニヤけた表情を見ると少し素っ気ない態度をとってくる。

表情を見ると少し照れていて、楽しみで早く着いちゃったことを悟られないようにしているのが分かった。

普段何を考えているかわからない節があるけど、くすぐりが絡むと分かりやすいところがとても可愛い。

「そっかそっか。じゃ、行こっか」

アクアくんの手を握り、私の家へ一緒に向かおうとした。その時。

「あんたたち、どこ行くつもりよ」

後ろから聞き覚えのある声が飛んできた。

振り返ると、そこには私の憧れの存在である有馬かなが腕を組んで立っていた。

「かなちゃん!?」

「有馬…お前、つけてきてたのか」

「えぇ。事務所を出る時のあんたなんか様子が変だったもの。行く先聞いても答えないし」

「だからって尾行してくるってどうかしてるだろ…」

額に手を当てて俯くアクアくん。

どうしよう、この状況…

「で、こんな駅で待ち合わせて何があるの?住宅街みたいだけど」

「「え、えーと…」」

アクアくんも私も言い訳が思い浮かばず目線を泳がす。

「何よ、なんか怪しいわね。こんな住宅街のどこに行く気だったわけ…?えっ、ちょっと待って。まさかとは思うけど、アンタの家がこの辺ってことじゃ無いわよね?」

「へ!?あ、あぁ、さぁ〜〜?」

「ちょっと!まじでそうなの!付き合って数日で家デート!?それにアンタたちビジネスカップルじゃなかったわけ?あともっと変装しなさいよ!家デートスキャンダルまで出たら事務所にも迷惑がかかるでしょ!」

こちらがとぼけているとどんどん畳みかけてくる。

けど確かにかなちゃんが言うことは全て正論だ。

「外だと周りの目があるだろ?だからいっそ家でってことになったんだ。ほら、お前が今騒いだせいで注目を浴びちゃったじゃないか」

アクアくんがいつものように冷静な口調でそう言い返す。

「それは、申し訳ないけど…いいわ。じゃあ3人で黒川あかねの家に行きましょ。それなら問題ないわ」

「え!?かなちゃんまで来るの??」

「アンタたち世間的にカップルとして認識されていはいるけど、自宅デートってのは問題なの。お互い人気商売でもあるんだから、ファンが減ったりして事務所に迷惑がかかることもあるってこと」

「そっか…そうだよね…」

そこまで深く考えていなかったけど、かなちゃんが騒がない限り私たちだとバレることも無かったのでは?と内心思いつつ2人を自宅へと案内する。

途中、どうするんだ?とアクアくんが目配せをしてくる。

私だってわからない。

もう、アクアくんとイチャイチャくすぐりプレイは諦めるしかないのかも。

楽しみにしてたのになぁ…

あ、イチャイチャはできないかもしれないけど、これはかなちゃんをくすぐるチャンスでは!?

有馬かなくすぐり作戦

「ここ、私の家」

2人を自宅に招き入れ、リビングのソファに座らせる。

「ご家族誰もいないの?」

「うん。今日はみんな出てるよ」

「あ、あなたたち、まさか本当にやましいことしようとしてたんじゃないでしょうね」

「さ、さぁ?どうでしょう?ちょっと私一瞬部屋行ってくるね」

「あ、俺お手洗い借りていいか」

タイミングを見計らっていたのだろう、お手洗いに案内する形で一緒にリビングを出る。

「どうするんだ?この状況」

「うん、作戦変更。任せておいて」

「ん?まぁ分かった」

アクアくんをお手洗いに案内して、私は一度部屋へ。

なぜなら、部屋のベッドの上にはくすぐりプレイの時に着るはずだったビキニや、くすぐり界隈で有名なくすぐり道具であるヘッドマッサージャーが散らばっており、不意に部屋を見られてしまうとマズいからだ。

悲しいけど「ビキニはまた今度」とクローゼットにしまい、ヘッドマッサージャーも片付けようした時に気づいてしまった。

これ、もしかしたらかなちゃんをくすぐるきっかけに使えるかも?

「お待たせ〜〜」

「んーーー」

かなちゃんはソファにだらーんともたれかかりスマホいじりながら返事をしてきた。

おかげで私がヘッドマッサージャーを持っているのに気づいていない。

「かなちゃん、ちょっとじっとしててね」

かなちゃんのすぐ横に座り、頭にそーっとヘッドマッサージャーを差し込む。

「え、なに?うっ、うぅぅぅぅ!!ひぃぃぃぃ!!」

腑抜けた声を出しながら肩をすくめて下へ沈んでいく。

かっ、可愛い…!

「なっ、なにすんのよ!!」

本人は怒っているつもりなのかもしれないが、顔は恥ずかしそうに赤面していて全然怖くない。

可愛すぎて撫でたくなる…

「頭のマッサージだよ?」

可愛がりたくなる衝動を抑え、とぼけて首を傾げて答える。

「あぁ、それデパートによく売ってるの見たことあるけど…初めてやったわ…びっくりした」

「急にやってごめんね。じゃあ今からやるね?不意にされなければ平気でしょ?」

「え?えぇ、まぁ、たぶん」

くすぐったがってしまったのを隠したいのか、こちらの狙い通り強がってくれた。

頭にヘッドマッサージャーをセットすると、膝の上で拳を強く握り込んで耐えようとしている姿が可愛い。

頭に少しだけ差し込むと、逃げるようにソファに沈んでいく。

ソファからお尻が出るほど逃げていってしまい、これ以上頭を低くできない体勢になったところで頭にゆーっくりとヘッドマッサージャーを差し込んでいく。

「ふひぃぃぃ!!ふぁあああ、ああああ」

「ふふふ。かなちゃん、くすぐったりさんだね?」

「う、うるさいわねっ!はやく、抜きなさいよ!!」

1番深くまで差し込んだところで止めていたため、まだかなちゃんは警戒体勢のままだ。

「ごめんごめん。はーーーーーーーーい」

スッと抜くのはつまらないので、ゆっくりと、そしてもう一度深くまで差し込んだりしながら時間をかけて抜き取る。

「うぅぅ!ちょ、っと!あはっ!んんんんん!」

頭から完全にヘッドマッサージャーが抜けると、ソファに横に倒れ込んでしまった。

「大丈夫?」

「これ、本当にマッサージ用なの…?」

「そうだよー。気持ち良いでしょ?もっかいやってあげるよー」

「い、いい!!いいから!!」

私が構えると本気で拒否してくる。

かなちゃんはどうやら相当くすぐったがりらしい。

かく言う私も昨日通販で届いたヘッドマッサージャーを早速自分で使ってみたのだが、くすぐったすぎて1人で悲鳴をあげてしまった。

マッサージ用なの?という疑問に対しては全くもって同感だ。

だからこそかなちゃんがくすぐったがる姿をもっと見たい!!

ガチャッ。

アクアくんがお手洗いから戻ってきた。

「何やってんだ?」

「かなちゃんにヘッドマッサージしてあげようと思って。けど遠慮しちゃって〜〜」

「遠慮じゃなくて嫌なの!!く、くすぐったいんだもの…」

「あぁ、ヘッドマッサージってそれでか?」

「うん」

私とアクアくんはアイコンタクトで会話をする。

有馬かなをくすぐるぞ!!!と。

そしてアクアくんが口を開く。

「凝ってるとくすぐったく感じるらしいぞ。有馬疲れてるんじゃないか?むしろそれでほぐしてもらったらどうだ?」

アクアくん、ナイスな振り!!

「い、嫌よ!!別に疲れてないし!!」

「かなちゃん最近お芝居に加えてアイドル活動も始めて疲れてるんじゃない?ほら、マッサージしてあげるよ」

「だから必要ないってば!」

当然ながら断固拒否してくる。

「同じ事務所の仲間だからな。体調は万全になってもらいたい。くすぐったく感じなくなるまでやらないとな」

「そうそう。アクアくん、かなちゃん動いちゃうから抑えておいてくれる?顔に当たると危ないし」

「それもそうだな」

アクアくんがかなちゃんの肩に手をおいて抑えてくれた。

「ちょっと!ほんとやらなくていいって!」

「かなちゃんのタメなんだから遠慮しないで〜」

表情が恐怖に染まっているかなちゃんだけど、もう私の心は止まらない。

拒絶を無視して再び頭にヘッドマッサージャーを差し込む。

「うぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!あはっ!んっ、やぁぁぁぁ!!!これ、くすぐったいだけだからぁぁ!!!!」

うん。知ってる。

と思いつつもマッサージというていでやめてはあげない。

「有馬。お前がくすぐったがっているうちは凝りがとれてないってことだから、無反応になるまで続けるからな」

「そんなの、むりぃぃぃぃ!!あははっ!これ、いいいいいいいい!!ひひひ!」

そこまでやるつもりはなかったんだけど、アクアくん鬼畜だな…

これ自分でやってもすごいくすぐったかったし、これ同じことされたら私どうなっちゃうんだろう。

抜き差しするたびに悲鳴と笑い声をあげていて、なんだか少し可哀想になってきた。

けど真っ赤で可愛い笑顔を見るとやめる気にはなれない。

「あかね。代わってくれないか?」

「うん、いいよ。私が今度は抑えておくね」

アクアくんにヘッドマッサージャーを渡し、かなちゃんが動かないようにぎゅっと抱きつく。

「ちょ、ちょっと!」

「アクアくんみたいに肩に手を置くだけじゃ抑えられないんだもん。仕方ないじゃん?暴れたら怪我しちゃうかもだから、かなちゃんのため♪」

「私のためを思うならもぉぉぉ!やぁぁぁめぇぇぇ!!あははっ!あうっ、くぅぅぅ!!!んっ、やっ、だ!ああっ!!あひっ!」

アクアくんの責めが早速始まっており、かなちゃんは可愛い声を出しながらジタバタし始める。

暴れたら危ないというのは本当なので、しっかりかなちゃんにしがみつく。

女の子にこんなガッツリ抱きついたのは初めての感覚でなんだか不思議だ。

良い香りがするし、柔らかい、身体は熱くなっている。

それにくすぐったくて動く身体の反応がダイレクトに伝わってきて、それに興奮してしまう。

「まだくすぐったく感じるみたいだな。相当凝ってたんだなぁ」

「もぉぉ!!な、慣れた…から…!!!!!!ねぇ!!!!!!」

「「・・・」」

私たちは再び目だけで会話をし、このまま続けるという結論を出した。

「くぅぅぅぅ!!な、慣れたぁぁぁって、言ってるじゃん!!んあああ、あはははっ!!あぁ、もぉ、むりぃぃぃぃ!!!!!」

反応からして明らかに慣れているとは思えないので、いつまで我慢できるのか続けてみるとすぐに限界はきたようだ。

「まだ慣れてみたいだな」

「もぉ、慣れる気がしないから!!や、やめてぇぇ!!はははっ!ああん、うぅ、あへへ。わ、わかった、きゅ、一旦休憩させてっ!!」

「う〜ん、仕方ない。じゃあ一旦別のマッサージにでもするか」

アクアくんはそう言うとヘッドマッサージャーをやめてしまった。

もっとやりたかったのになぁとアイコンタクトを送ると、その意思が伝わったようでアクアくんはスマホをいじり出し、すぐに私のポケットに入っているスマホが震えた。

かなちゃんに抱きついていたい気持ちもあるが、仕方なくアクアくんから送られてきたであろうメッセージを確認する。

『ずっと同じところばかりやっていたら本当に慣れてきちゃうから、いろんな違う部位を挟んだほうが長時間くすぐれるぞ』

なるほど。くすぐりフェチ歴が私より長いだけあって賢い。

続けてメッセージが届く。

『とりあえず俺に合わせて』

と、頼もしいセリフが。

「有馬。ヘッドマッサージは一回終わりな。次は首から背中周辺をほぐそうか。その辺からくる頭の凝りかもしれない」

「ん…ねぇ、これってホントに凝ってるからくすぐったいの…?」

「頭のマッサージ用の器具だからなぁ。普通くすぐったくないだろ。ほら、早くうつ伏せになれ」

アクアくんは無理やりに近い形でかなちゃんを押し倒してうつ伏せにさせ、お尻の上に座り起きれないようにした。

なんだかちょっと羨ましい…

「俺は背中をやるから、あかねは首をやってあげて」

「うん。わかった」

首をくすぐれと指示が飛んできた。

「背中の凝ると肩凝り、そして首にもつながるから、頭に影響していることもあるだろう。だから背中もしっかりほぐさないとな」

アクアくんはそう真面目に解説したと思いきや、両人差し指で背中全体をなぞり回し始めた。

「あふっ!ねぇ、くすぐったいんだけど!マッサージ、じゃないって、これ。ふふふ!んっ、ひひひっ!」

背中がくすぐったいのは、この前アクアくんにたくさんされたので知っている。

さすがアクアくん、背中のくすぐったいツボをおさえているな。

「マッサージしてあげてるんだからじっとしてろよ。あかね、手の上に乗ってたらどうだ?」

アクアくんは軽々と嫌がるかなちゃんの手をバンザイさせてきて、私はその上に座る。

うつ伏せで2人に乗られたらもう動けまい。

「じゃあ私もマッサージしてあげようかな。首ってどうしたらいいのかな?」

「んー、適当に撫でておけばいいんじゃないか?正直俺もあんまりマッサージは詳しくからな」

アクアくんはそう言うと背中くすぐりを再開する。

「あっ、ははっ!うぅ、くぅぅ!!くすぐったいってばぁ!あへへ、ああん、きゃはは!」

背中のマッサージなら指圧するくらい誰でもできるのに、なぞり続けているあたりこれはもうマッサージではなくただくすぐりだ。

かなちゃんの笑顔と、抵抗しようとお尻の下で手が動くのを感じて私もくすぐりたい衝動が抑えられなくなってきた。

アクアくんはもはやくすぐってるわけだし、私もいいよね。

首元に手を入れ、顎の下あたりからうなじまでをソフトタッチで撫でていく。

「あっ、はははは!ねぇ、もぉ、これ、くすぐってるでしょ!!アンタたち!!ああん、もぉ、やん、あはは!」

かなちゃんは素晴らしい背筋で背中をのけぞらせて私に怒るが、圧倒的に私たちが有利な状況でなんと言われようとも全く怖くない。

首へのサワサワくすぐりマッサージを続けていると、力が抜けてきたのかソファに突っ伏してしまった。

そしてその後数分間ただひたすら私たちのおもちゃになってくれた。

「はぁ、あははは!もぉ、げ、限界…うぅ、あぁ、あひひ!ああん!」

「また休憩が欲しいか?」

「うん、休ませて!!ほんと、もぉ、やばいってぇ!!あひゃはは!」

「仕方ない。くすぐったがっているうちは凝りがとれていないと思うんだがなぁ」

アクアくんがくすぐる手を止めたので、私も首サワサワ責めをやめてあげる。

「はぁ、あぁ、アンタたち…これ、マッサージじゃないでしょ…?」

「まぁ、一応、マッサージのつもりだ。なぁ、あかね?」

「うん!かなちゃんを癒してあげられたらなと思って!」

「癒されるどころかどんどん疲れていってるんですけど!?」

うん、知っているけど楽しくて止められない。

なんならもっとくすぐりたくてたまらない。

「さすが、普段トレーニングしてるだけあってもう息切れもしてないようだし、再開するか」

休憩に入って10秒ちょっとだが、無慈悲な再開宣言が下される。

「ねぇ、もうくすぐったいの、ダメ…」

なんだか泣きそうな声を漏らすかなちゃんだが、さらに追い込みをかけるようにアクアくんがスマホを見ながら口を開く。

「ほう。今調べてみたら、腋に疲れをとるツボがあるらしい。そこやってみるか。俺は右腋担当するわ」

「わかった。私こっちね」

「は!?腋!?アンタたち、絶対わざとでしょ!最初からくすぐるつもりだったわね!!!!」

「マッサージだって言ってるだろ。えーと、この辺にツボがあるらしいぞ」

私からはスマホは丸見えで、画面は真っ暗で何も映っていないことが分かる。

アクアくんは腋マッサージの仕方のサイトを見るふりをしながらかなちゃんの腋を指圧する。

「あっ、ちょっと、そんなとこっ!あははは!くすぐったいに決まってるじゃない!!アアアアアア!あははは!」

私の身体が少し浮くほど手に力を入れて暴れていて、今までとは比べ物にならないくらいくすぐったそうだ。

腋にもくすぐったいツボがあるんだな…

「アクアくん、どうしたらいいの?」

「ん?あぁ、サイトによるとだな、こーやってやるといいらしい」

アクアくんは私の指を腋へ持っていき、くすぐったいツボと突つき方を教えてくれた。

「へぇ、こんな感じかな?」

「ああああああ!む、無理、し、死ぬってぇぇぇぇ!!!あははははは!2人でくすぐるなんて、卑怯よぉぉ!!!!もぉぉ!!!きゃああああああ!ハハハハハ!!!」

どうやら合っていたようで、かなちゃんの反応がさらに大きくなる。

「ここまできたら隠す意味もないな。普通にくすぐるか」

アクアくんが冷静、いや、冷徹?な判断を下す。

多少マッサージ感を装うために指圧するように突ついていた指を完全こちょこちょする動きに変えて腋をくすぐり始めた。

私もそれに倣って思い切りこちょこちょ攻撃に切り替える。

「あははははは!や、やっぱりぃぃ!!や、やめなさいよぉぉ!こ、こんなことっ、やぁぁぁぁははは!アヒャハハ!!!あああん、じ、じぬぅぅぅ!!!!!くすぐったすぎるってぇぇぇぇぇぇ!!!」

かなちゃんのこんなテンパる姿は見たことがない。

私もくすぐられるのは好きになったとはいえ、これはされたらさすがにしんどいかも…

かなちゃんの抵抗の本気モードになり、腕を暴れさせてくる。

「ちょ、ちょっと、動きすぎ…キャッ!」

あまりの力に抑え付けておけず、ソファから転げ落ちてしまった。

アクアくんがまだ上に乗っかっているから抑え付けに戻ろうと思ったところだったが、かなちゃんはアクアくん上に乗ったままクルッと寝返りを打つように転がり、2人ともソファから落ちてきた。

「いてて。なんつーパワーしてんだお前」

「はぁ、はぁ、そんなことよりアンタたち。こんなことして、絶対許さないから!」

かなちゃんは素早く立ち上がり戦闘態勢に入ってしまったため、これ以上くすぐるのは難しそうだ。

反省会

「アンタたち、どーゆうつもり?私をくすぐるために最初からグルだったわよね?」

「ごめん」「すまん」

私たちは床に正座させられ尋問されている。

「私が今日来るのは予定外だったと思うけど…2人でリビングを出たあの短い時間で考えたのね?」

「う、うん…」

「にしても、何で私をくすぐるなんて発想になったのよ。それに、何だかアクアはくすぐるの上手いし」

まずい、かなちゃんの中で点と点が結ばれていってどんどん怪しまれている。

早く話題を変えて誤魔化さないと…

「ねぇ〜、ほんとアクアくんのくすぐったいよねぇ。それにごめん、服クシャクシャになっちゃった。アイロンかけるから着替え貸そうか?」

「服?あぁ、いいわよ、これくらい。
・・・。
ねぇ、あなた、アクアにくすぐられたことがあるのね?」

やばい、話題変えようと思って墓穴掘ってたーーーー!!

「ばかやろう」

アクアくんはもうこちらをみて呆れてしまっている。

「ふーーーーーーーん。アンタたち、今日、2人でくすぐりでもしようとしてたわけ?」

もうその結論に至るとは、かなちゃん頭の回転が早いな。

「えぇと、その…」

「否定しないってことはそうなのね。くすぐりなんて突拍子もない発想普通なら出ないもの。アンタたち日頃からこんなことしてるわけ?」

「私は前回が初めてだけど…」

「私は?アクアは違うってこと?」

あ・・・。また口を滑らせてしまった。

「あかね、お前な…」

「ホントにごめん」

もう誤魔化しはきかない状況になってしまったので、今までの経緯とアクアくんが昔からくすぐりフェチだということと私もくすぐりに興味を持ってしまったことなどを全て白状する。

「な、なるほど。くすぐりフェチ、ね。ふ〜〜ん」

私たちが話す内容が想定していたより濃かったからか、かなちゃんは何だか恥ずかしそうにしている。

「うん、だから、ごめん」

「いいわ。じゃあ私にもくすぐらせなさいよ。あなた達のこと」

「へ??」

まさかそうなるとは思っておらず素っ頓狂な声が出てしまった。

「私だけこんなくすぐられるのずるいじゃない。それにくすぐられるのも好きなんでしょ?」

「そうだけど…」

いざこうくすぐられるとなると嫌というか、何だか恥ずかしい。

「じゃあアクア。黒川あかねのこと抑えておいて」

かなちゃんは机の上に置いてあったヘッドマッサージャーを手に取り私に迫り来る。

「え、ちょっと待って。それ、私、無理なの!」

昨日自分でちょっと使っただけでも耐えられなかったのに、人にされるなんて…

くすぐられるのが好きになってきたとはいえ、あれはくすぐったすぎる!!

「あなた、それを私に散々やったわよね?」

後退りして逃げるとソファの座面に背中が当たりこれ以上逃げられなくなってしまい、さらにはアクアくんがソファに座って後ろから抑えつけてきた。

「倍返しにしてあげるわ」

ヘッドマッサージャーが私の頭に差し込まれる。

「きゃああああああああああ!!!!!」


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